東洋水産コクの一滴「深み醤油豚骨」を食べた感想。イマイチ感じられなかった豚骨だしのラーメン
高級チルドラーメンで最も有名なのが日清「行列のできる店のラーメン」だと私は思っています。1996年に販売された「行列のできる店ラーメン こってり醤油味」は化学調味料の粉っぽいイメージの家庭ラーメンを、お店で食べるクオリティに近いレベルまで押し上げた功労者だといえます。
あれから20年以上たち、現在は行列のできる店シリーズ以外にも様々な高級チルドラーメンブランドが乱立しています。その中の一つに東洋水産「コクの一滴シリーズ」があります。コクの一滴シリーズは本格的チルドラーメンを安価に提供し、家庭でもラーメン名店の味を食べてもらいたいというコンセプトのもと生み出されたブランドです。
他の高級チルドラーメンと比較して、価格が2~3割程度安く、手を伸ばしやすい事も特徴の一つといえます。私は「コクの一滴」シリーズを何種類か食べてきましたが、どれもレベルが高くおいしいものが多かったです。中には口に合わないシリーズもありますが、口コミ評価は高く、値段設定が安めの割にはクオリティの高いブランドだと思っています。
今回はコクの一滴シリーズ「深み醤油豚骨」を食べてみました。味だけでなく栄養成分や原材料についてもまとめたので、もしよろしければご覧ください。
目次
コクの一滴「深み醤油豚骨」のコンセプトについて
コクの一滴シリーズは種類によってコンセプトを持っています。「深み醤油豚骨」は強いコシと滑らかな食感が特徴の中太麺、豚骨・香味野菜をじっくり炊き出した豚骨出汁と長期熟成醤油を使用し、濃厚な豚骨の旨みと芳醇な醤油風味をもったラーメンだそうです。特に注目したいのが濃厚豚骨出汁。どれほど濃厚な出汁なのか気になるところです。
コクの一滴「深み醤油豚骨」の栄養成分と原材料
(1人前 麺110g)
カロリー | 491kcal |
たんぱく質 | 18g |
脂質 | 16.2g |
炭水化物 | 68.4g |
食塩 | 6.9g |
食塩は少なく、割と薄味なのかもしれません。脂質も思ったより少ないですが、カロリーは通常のチルドラーメンより高めです。
原材料(麺) | 小麦粉(国産)、食塩、小麦たんぱく、卵白、加工でん粉、トレハロース、酒精、かんすい、乳酸ナトリウム、卵殻カルシウム、クチナシ色素 |
原材料(スープ) | ポークエキス、醤油、豚脂、チキンエキス、発酵調味料、鶏脂、香味油脂、食塩、香辛料、酵母エキス、アミノ酸、酒精、増粘多糖類、香料 |
コクの一滴シリーズは麺に様々な食品添加物が入っているのが特徴です。それでも麺は全体的にクオリティが高く、原材料をうまく調整していることがわかります。スープは予想通り、ポークエキスと豚脂が主体になっています。チキンエキスや鶏脂も入っているので、鶏系の出汁も加えて深みを出したいのかもしれません。
コクの一滴「深み醤油豚骨」を調理
1人前「麺1袋、スープ1袋」入っています。中太麺のストレートでコシが強そうな麺でした。
麺は1分半ゆでて、スープには250mlのお湯を注ぎます。今回は2人前を食べるので、スープに入れるお湯の量は2倍です。
麺も2人前なのでゆで時間は多少長めに取りました。若干、柔らかめになってしまいましたが…
スープを器に入れてみました。かなり脂が入っていますね。醤油豚骨ラーメンなので脂が多めなのは仕方ないかもしれません。スープにお湯を入れて、ゆで上がった麺をスープに入れたら完成です。
コクの一滴「深み醤油豚骨」を食べた感想
完成品がこちら。思ったより麺が多いですね。
スープの色は黒に近い茶色。豚骨醤油の独特な匂いが漂ってきます。
モチモチのコシがある麺がスープと絡まりおいしいです。肝心のスープは豚骨出汁が弱く、豚骨風醤油ラーメンといった感じになっています。塩分が少ないのではなく、何か足りないような感覚です。
濃厚豚骨と銘打っているので、スープがドロドロしていてもいいとは思いますが、このスープはサラサラで味気ない印象です。ただ、表面の油の量はかなり多く、油だけが豚骨風味を醸し出しているといったところでしょうか…麺は良かったですがスープが今一歩といった感じでした。
東洋水産コクの一滴「深み醤油豚骨」をおいしいと感じる人は?
・脂っぽいラーメンが好きな人
・もちもち、シコシコ中太ストレート麺が好きな人
・豚骨風味が弱いのが好みな人
私の舌には合いませんでしたが、麺のクオリティは高く、スープも豚骨出汁が弱い感じなので、さっぱり豚骨ラーメンが好きな人には向いているかもしれません。残念ながら口コミはほとんどありませんでしたが、好きな人は好きといったラーメンだと思います。こってりしたものを求めてい場合は肩透かしを食らうでしょう。
商品名:コクの一滴「深み醤油豚骨」
メーカー:東洋水産
評価:★★☆☆☆