
ここ数年、パン売り場で存在感を増しているのが“生パン”をうたった商品です。しっとりとした食感や口どけの良さを特徴とした商品が各メーカーから登場し、定番ジャンルのひとつとして定着しつつあります。
なかでも話題になったのが、フジパンの「生パン」シリーズ。発売当初はラインナップも限られていましたが、現在ではさまざまな商品が展開され、新作も定期的に登場しています。
そんな中、スーパーで見つけたのが「生フランスパン」という商品。最初はフジパンの新商品かと思いましたが、よく見ると販売元は山崎製パンでした。
パッケージデザインや商品コンセプトはフジパンの生シリーズを連想させる仕上がりで、思わず見比べてしまいます。

商品説明には「生クリームを練り込んだソフトフランスパンに、生クリーム入りのホイップクリームと練乳クリームをサンドしました」と記載されています。確かに近年の生系パンらしい内容で、しっとりとしたパン生地とクリームの組み合わせが特徴のようです。

1個あたり297kcal。炭水化物は40.5g、食塩相当量は0.9gです。
原材料には小麦粉、生クリーム入り練乳クリーム、生クリーム入り練乳ファットスプレッド、生クリーム、マーガリンなどを使用。クリームを主役にした菓子パンらしい構成になっています。

袋から取り出してみると、白いホイップクリームと黄色い練乳クリームがサンドされているのが確認できます。見た目はシンプルですが、クリームの色合いが食欲をそそります。

ただし、端の方を見るとクリームが入っていない部分もあり、やや偏りがある印象です。

さらに半分にカットしてみると、クリームの量は想像していたよりも控えめ。見た目のインパクトほどたっぷり入っているわけではなく、少し物足りなさを感じます。
実際に食べてみると、パン生地の完成度はなかなかのものです。
フランスパンと聞くと硬めの食感を想像しますが、本商品はかなりソフトな仕上がり。ふんわりと柔らかく、非常に食べやすい印象です。
また、ほんのりとした塩気が感じられるため、甘いクリームとの相性も良好。しっとり感もあり、一般的なフランスパンのようなパサつきはほとんどありません。
個人的にはパン生地そのものの完成度は高く、この部分については好印象でした。
一方で、やはり気になったのはクリームの量です。
ホイップクリームと練乳クリームの組み合わせ自体は悪くありませんが、全体的に量が少なく、パン生地との一体感を十分に楽しめません。せっかくパン生地がおいしいだけに、もう少しクリームを増やしてほしかったというのが率直な感想です。
食べ進めていると、クリームを味わうというよりパンを中心に食べている感覚になり、商品コンセプトとのギャップも感じました。
総合的に見ると、「生フランスパン」はパン生地の完成度が光る商品でした。
しっとり柔らかな食感や、ほのかな塩気を感じる味わいは魅力的で、ソフトフランスパンとしての満足度は高めです。しかし、クリームの量が控えめなため、商品名や見た目から期待するほどの濃厚さは感じられませんでした。
パン生地が良いだけに少し惜しい仕上がりですが、生系パンが好きな人なら一度試してみても面白い商品だと思います。
ごちそうさまでした。

