
夏が近づいてくると冷やし系の麺を食べたくなりますよね。カップ麺でも近年は冷やし麺のラインアップが充実していて、バリエーションも豊かになっています。
「マルちゃん正麺 カップ ごま油香る鶏だれ冷し」もそのひとつ。2023年5月22日に発売された商品で、2022年に販売されていた「マルちゃん正麺 カップ 冷しまぜそば 鶏だし塩」と比べると、味の方向性が大きく変わっています。
今回購入した鶏だれ冷しは、公式サイトによると「もちもちとした生麺食感の麺に、鶏の旨みにごま油やねぎの香りを利かせた中華風の鶏だれ冷しまぜそば。」とのこと。一方、鶏だし塩は「鶏や昆布の旨味をベースに、にんにくを利かせた、ゆずが香る鶏だし塩味のスープ」が特徴でしたので、味のテイストはかなり変えてきていますね。
なお、2026年現在も冷やし系カップ麺市場は拡大傾向にあり、各メーカーから期間限定商品が数多く登場しています。本商品も、夏向けの冷やし麺需要を意識した商品のひとつといえるでしょう。

たれには植物油・チキンエキス・しょうゆ・水あめ・鶏脂・食塩・醸造酢・香辛料などが使用されています。

1食(117g)当たり417kcal。炭水化物は69.8g、食塩相当量は4.4gです。

カップの中には、たれとかやく(鶏肉団子・メンマ・ねぎ)が小袋で入っていました。

湯戻し時間は5分のノンフライ麺。湯切りをした後、冷水で3回すすげば完成します。

冷水で3回と説明には書いてありましたが、結局麺が十分に冷えず、私は5回ほどすすぎを行いました。さらに余分な水分がかなり出るため、湯切りをきっちりしなければなりません。

きっちり湯切りをしたつもりでしたが、それでもカップの下の方には結構水分がたまってしまっています。面倒ではありますが、ザルでしっかり水を切った方が早いかもしれません。そうなると、カップ麺の利点がほとんどなくなってしまいますが。

麺はコシがあり、モチモチとした食感で、まるで生麺のよう。さすがマルちゃん正麺といったところでしょうか。ツルっとした喉ごしにごま油の風味が絡み、するすると食べ進められます。
味わいとしてはサラダ麺のような印象で、いわゆる「まぜそば」を期待すると少し違うかもしれません。暑い季節にはぴったりですが、人によっては肩透かしを食らう可能性もあります。

ミンチ肉やメンマは量も比較的多く、出来栄えも良好。ただし、カップ下にたまった水分の影響なのか、たれの染み込みがいまひとつなのが気になるところです。
2026年現在の視点で見ても、麺のクオリティは高く、冷やし麺としての完成度は十分。一方で、水切りや冷却の手間という弱点は依然として気になります。近年は冷凍麺やチルド麺の品質向上も著しく、手軽さと味のバランスを考えると競合商品も増えている状況です。
全体的にはおいしい冷やし麺ですが、いかんせん水切りに課題を抱えているところがネック。個人的には袋麺タイプの「マルちゃん正麺 ごま油香る鶏だれ冷し」の方がおすすめできます。
鍋を使えない環境でどうしても冷やし麺を食べたい人には選択肢になりますが、ターゲットはやや限定的。それでも、生麺のような食感をカップ麺で楽しめる点は大きな魅力です。
ごちそうさまでした。
2026年情報について追記
なお、本記事で紹介した「マルちゃん正麺 カップ ごま油香る鶏だれ冷し」は、2026年6月現在、東洋水産の公式サイトの商品ラインアップでは見当たりません。もともと夏向けの期間限定商品だった可能性が高く、現在は販売を終了していると考えられます。
一方で、袋麺タイプの冷やし麺シリーズは引き続き展開されています。「マルちゃん正麺 ごまだれ冷し」や「マルちゃん正麺 冷し中華」は2026年にもリニューアルが行われていて、冷やし麺カテゴリーそのものがなくなったわけではないようです。
今振り返ってみると、「マルちゃん正麺 カップ ごま油香る鶏だれ冷し」は、生麺のようなモチモチ食感を冷たい状態で楽しめるという、なかなか面白い商品でした。実際に麺のおいしさは印象的でしたし、夏場にするすると食べられる点も魅力でしたね。ただ、その一方で冷水で何度もすすいだり、水切りに気を使ったりと、どうしても手間がかかるのも事実。カップ麺の手軽さを求める人には少し使い勝手が悪かったのかもしれません。
その後の「マルちゃん正麺」シリーズを見ても、担々麺や汁なし麺などの人気ジャンルが強化される傾向にありますので、本商品は少しチャレンジングな立ち位置の商品だったのでしょうね。今となっては見かける機会もほとんどなくなりましたが、冷やし系カップ麺の選択肢を広げた一品としては、なかなか印象に残る商品だったのではないでしょうか。

