
気温が上がる夏場になると、食卓に登場する機会が増える冷やし麺。近年は冷やしタイプのカップ麺も増え、スーパーやコンビニの売り場でも見かける機会が多くなりました。
今回紹介するのは冷やしカップ麺ではなく、冷やしても楽しめる袋麺「サッポロ一番 みそラーメン 焙煎ごまだれ仕上げ」です。
同商品は以前から夏限定商品として販売されており、2023年版では商品名が「サッポロ一番 みそラーメン 冷やし焙煎ごまだれ仕立て」から「サッポロ一番 みそラーメン 焙煎ごまだれ仕上げ」へと変更されていました。大幅なリニューアルではありませんが、商品名に若干の変更が加えられています。
これまで冷やしタイプのインスタント麺にはあまり馴染みがなく、「袋麺を冷やして本当においしいのだろうか」と半信半疑でした。しかし夏になると毎年見かける商品でもあり、今回は実際に試してみることにしました。

作り方は通常のインスタントラーメンとは少し異なります。麺を茹でた後に冷水でしっかり締め、別に作ったスープと合わせる方式。どちらかといえば生麺タイプの冷やし中華や冷麺に近い調理方法です。

一方で、パッケージには温かいラーメンとして食べる方法も記載されています。こちらは一般的な袋麺と同じく、鍋の中で麺とスープを合わせるだけ。冷やし・温かいの両方に対応しているのが特徴です。

スープの原材料には、みそ、食塩、糖類、ごま、酵母エキス、香辛料、クリーミングパウダーなどを使用。商品名にもある通り、ごまの風味を活かした設計になっています。

1食(103g)あたり472kcal。炭水化物は64.9g、食塩相当量は5.7g(めん・やくみ2.1g、スープ3.6g)です。

パッケージの中には5食分が個包装で入っています。店舗によっては1食単位で販売している場合もあり、気軽に試しやすいのもうれしいところです。

袋を開けると、麺の見た目は通常のサッポロ一番みそラーメンとほとんど変わりません。付属品として粉末スープと七味スパイスが入っており、ピリッとした辛味が欲しい場合は七味を加えるのがおすすめです。

まずはスープを冷水で溶かします。混ぜている段階からごまの香りが広がり、食欲を刺激してきます。

完成した一杯を見ると、淡い色合いのスープと麺のコントラストがなかなか爽やか。いかにも夏向けの商品といった印象です。

まず驚いたのは麺の変化です。
茹で上げた麺を冷水でしっかり締めることで、想像以上に食感が変わります。見た目もどこか生麺のような雰囲気になり、普段食べているサッポロ一番とは別物に感じるほどです。実際に食べてみると、温かい状態とは異なるツルッとした喉ごしが印象的。適度なコシもあり、非常に食べやすく仕上がっています。さらに興味深かったのは、通常の袋麺で感じる独特の香りや油っぽさがほとんど気にならないこと。冷水でしっかり洗い流すことで余分な油が落ち、麺そのものの食感が際立っています。
正直なところ、ここまで印象が変わるとは予想していませんでした。袋麺でありながら、生麺に近い満足感を味わえる仕上がりです。

スープは比較的あっさりしています。ごまの風味は強烈ではなく、ほんのりと香る程度。味噌の主張も控えめで、全体的には非常にさっぱりした味わいです。
濃厚な味噌ラーメンをイメージすると少し肩透かしを感じるかもしれませんが、夏場に食べることを考えるとこの軽やかさは大きな魅力。暑い日でも箸が進みやすく、後味もすっきりしています。
試しに温かいラーメンとしても食べてみましたが、個人的にはやや物足りない印象でした。スープの繊細な味わいが冷やし向けに調整されているためか、温かい状態では少しパンチ不足に感じます。
一方で、冷やして食べると麺の食感とスープのさっぱり感が見事にかみ合い、この商品の魅力が最大限に引き出されているように思いました。

総合的に見ると、「サッポロ一番 みそラーメン 焙煎ごまだれ仕上げ」は冷やしてこそ真価を発揮する一品です。袋麺とは思えないほどのツルッとした麺の食感と、暑い季節にぴったりのさっぱりしたスープが高いレベルでまとまっています。
好みは分かれるかもしれませんが、筆者としては断然冷やしがおすすめ。夏限定ならではのおいしさを楽しみたい人は、一度試してみてはいかがでしょうか。
ごちそうさまでした。
