
夏になると、カップ麺業界では季節感を意識した商品が数多く登場します。その中でも毎年見かける機会が多いのが「沖縄そば」です。
沖縄を代表する郷土料理のひとつとして知られる沖縄そばは、豚や魚介のうまみを活かしたあっさりスープと独特の麺が特徴。暑い時期でも食べやすく、夏になると無性に食べたくなる一杯です。
筆者もこれまで沖縄を訪れた際にさまざまな沖縄そばを食べてきましたが、ポークをベースに魚介の風味を重ねたスープは独特の魅力があります。また、ラーメンとも、うどんとも異なる麺の食感も沖縄そばならでは。シンプルながら奥深い味わいが楽しめます。
今回紹介するのは、そんな沖縄そばの人気店が監修した「浜屋監修 沖縄そば」です。
監修を手掛けた「浜屋」は、沖縄県内でも高い知名度を誇る老舗の沖縄そば専門店。豚骨ベースのだしを活かしたスープで知られ、多くの観光客や地元客から支持を集めています。
本商品はセブン‐イレブン限定で発売されたカップ麺で、浜屋の味わいをイメージした一杯とのこと。伝統的な豚骨ベースのスープと、ややちぢれのある平打ち麺を再現しているそうです。

スープにはポークエキス、チキンエキス、食塩、植物油、豚脂、砂糖、魚介エキスなどを使用。沖縄そばらしく、豚のうまみを中心に魚介の風味を重ねた構成になっています。

1食(94g)あたり429kcal。炭水化物は50.7g、食塩相当量は6.3g(めん・かやく2.1g、スープ4.2g)です。

フタの上には後入れの特製スープが付属。

麺は油揚げ麺で、湯戻し時間は5分です。カップの中には粉末スープとかやくもあらかじめ入っています。

完成した一杯はこちら。立ち上る香りからはポークの風味が感じられ、沖縄そばらしい雰囲気がしっかり伝わってきます。

まずはスープからいただきます。
ひと口飲むと、塩味をベースにした沖縄そばらしい味わいが広がります。豚のうまみを中心に、魚介の風味がほんのり重なり、カップ麺としてはなかなか完成度の高い仕上がりです。
個人的にはやや塩味が強く感じられ、もう少し豚骨だしの厚みが欲しいところではありました。しかし、沖縄そば特有の雰囲気はしっかり再現されており、十分満足できるレベル。魚介の風味も主張しすぎず、全体のバランスは悪くありません。

続いて麺です。
麺は東洋水産らしい、ややちぢれの強いタイプ。食感は「赤いきつね」などでおなじみの麺に近く、少しごわっとした歯触りがあります。
ただ、沖縄そばの麺として考えると少々違和感もありました。ごわごわ感はあるものの、沖縄そばらしいもっちり感や弾力はあまり感じられず、スープとの相性も今ひとつです。
もちろん好みの問題ではありますが、個人的にはもう少し平打ち感を強め、もちもちとした食感に寄せてほしかったところ。スープの出来が良いだけに、麺とのバランスが惜しく感じられました。

具材は卵が比較的多めに入っており、見た目にも彩りを添えています。
また、店舗で提供される軟骨ソーキの代わりとして味付け豚肉が入っていますが、食感や味わいはかなり異なります。再現度という意味では別物と考えた方がよさそうです。
具材全体としては特別豪華というわけではなく、あくまでもスープと麺を引き立てる脇役という印象でした。
総合的に見ると、「浜屋監修 沖縄そば」はスープの完成度が光る一杯でした。
豚と魚介を組み合わせた沖縄そばらしい味わいはしっかり表現されており、カップ麺としては十分満足できるレベルです。一方で、麺については沖縄そばらしさがやや弱く、スープとの相性も含めて改善の余地を感じました。
とはいえ、沖縄そば特有の雰囲気は十分楽しめる商品です。沖縄そば好きの人や、手軽に沖縄気分を味わいたい人にはおすすめできる一杯でした。
ごちそうさまでした。
